WordPress標準の分類項目で”絞り込み検索”が可能です

FEASは、WordPressの標準機能である投稿タイプ、カテゴリー、タグ、カスタムタクソノミー、カスタムフィールドなど、記事に紐付けられた値で絞り込むことができます。別の言い方をすると、FEAS専用に絞り込み検索のための値を別途登録する必要はありません。

カテゴリー/ターム/タグを優先的に使用しましょう

WordPressは標準でカテゴリーとタグという2つの方法で記事を分類でき、さらにカスタム投稿タイプ、カスタムタクソノミーにより分類方法を追加できます。カスタム投稿タイプ/カスタムタクソノミーの追加には「Custom Post Type UI」というプラグインが便利です。

さらに、カスタムフィールドを使用すると記事にメタ情報を埋め込むことができ、このメタ情報を使用した絞り込み検索も可能です。

カスタムフィールドは補助的に使用してください

FEASはカスタムフィールドの値でも絞り込み検索できますが、WordPressの構造上、カスタムフィールドの値の検索はカテゴリー/タグ/カスタムタクソノミーの検索よりも負荷がかかるため、特に理由がない限りカテゴリー/タグ/カスタムタクソノミーで記事を分類し、絞り込み検索もこれらをターゲットにしていただくほうが、サーバーに負荷も少なく検索結果の表示も速いです。

カスタムフィールドは、カテゴリー/タグ/カスタムタクソノミーでは分類できない項目…例えば電話番号や担当者名、住所の詳細(例:〇〇丁目〇〇番地)…などに使用し、都道府県や商品カテゴリーなど分類できる項目はカテゴリー/タグ/カスタムタクソノミーを優先的に使用してください。

カスタムフィールド登録用のユーザーフレンドリーなUIを作成できるプラグイン「Advanced Custom Fields」などは非常に便利で大変人気ですが、どんな情報でもカスタムフィールドに詰め込んでしまうような使い方もよく見掛けます。本来の分類機能であるカテゴリー/タグ/カスタムタクソノミーでおもに分類し、カスタムフィールドはあくまで補助的に使用されることをおすすめします(検索には使用せず、テンプレートに表示する目的でしたらとくに問題ありません)。

参考) Custom Fields vs. Taxonomies – alexking.org(英語)

2023/4/25【予告】カスタムフィールドの検索およびソートの速度が劇的に向上する見込み

現在、検索対象のカスタムフィールドを独自テーブル化と最適化により、テスト環境では劇的な速度向上を確認しています。近い将来のアップデートでカスタムフィールドまわりが劇的に改善する見込みです。

キーワードで絞り込み検索するには

WordPress標準の検索フォームでキーワード検索する際は、検索対象は記事のタイトルと本文ですが、FEASはさらに、カスタムフィールド(特定のカスタムフィールドを指定可能)、記事が属するターム名の名称、記事の抜粋(excerpt)、コメント欄を探すこともできます。

注意点として、例えば「東京」に関連する記事をキーワード検索でヒットさせたい場合、記事が東京エリアの内容でなくても記事本文に「東京」という文言が含まれていると、「東京」でキーワード検索した際にヒットしてしまいます(例:東京〇〇システム株式会社)。

このことが問題になる場合は、エリアを指定するキーワード検索欄は通常のキーワード検索欄とは独立して作成し、キーワード検索のターゲットから記事本文を外し、「記事が属するターム名の名称」をキーワード検索のターゲットに指定するか(エリアをあらわすカテゴリ/タームが存在することが前提)、記事の関連エリアを示すカスタムフィールドを別途設け、キーワード検索の対象に指定してください。

FEASで検索できないカスタムフィールド系プラグイン

下記のカスタムフィールド関連のプラグインにはFEASは対応していません:

  • Advanced Custom Fields v1.8.10にておもなタイプに対応(2022/5/28)
    • 動作検証済みのタイプ:

      • テキスト
      • テキストエリア
      • 番号
      • 選択(Select)
      • チェックボックス
      • ラジオボタン
      • Button Group
      • 真 / 偽(設定項目はSmart Custom Fieldsと共用)
      • 投稿オブジェクト(設定項目はSmart Custom Fieldsと共用)
  • Pods
  • Types
  • Custom Field GUI Utility

代わりに以下のプラグインをご使用ください:

親カテゴリー/親タームにもチェックをつけてください

記事の編集画面で階層のあるカテゴリー/タームに登録する際は、孫カテゴリーにチェックを付ける場合でも、そのカテゴリーの親・子カテゴリーにもチェックをつけてください。例えば「新宿区」だけにチェックを付けて記事を保存した場合、「東京都」で検索してもヒットしません。その記事には「東京都」のカテゴリーIDの登録がないためです。現在の仕様ではカテゴリー/タームの親子関係は参照していませんので、ご面倒かと思いますが各階層にチェックを付けてください。

カスタムフィールドの値には記号を含めない

カスタムフィールドの値で価格などの範囲検索したりソートの条件に指定するには、値を登録するときに記号を含まないようにご注意ください。たとえば商品価格が「5,000円以下」という範囲検索を想定するとき、検索にヒットするのは次の○が付いている値のみです。

  • ○ 3000
  • ○ 2,000
  • ○ 1200.25
  • × ¥800
  • × 500円

登録する値には円記号などは入力しないようご注意ください。その代わりにFEASの設定項目に、検索フォームを表示する際に円記号や半角カンマを補う機能があります。